ここ最近の株ブーム。いろんな情報が溢れていますが、「必ず儲かる」という話には要注意です。株をある程度の年数経験している人ならわかっていますが、株に必ず儲かるという話は存在しません。
よほどリスクの高いものにかけない限り、長期で保有していけば利益がでてくると思いますが、まずは騙されないように知識をつけていくことが先決!

決算短信とは

日本の上場会社は、決算短信と年3回の四半期決算短信を開示することが義務づけられています。
決算時期で、開示時期は異なりますが、決算日から45日以内に開示することになっています。
具体的な内容は、その企業が公表する決算書類。企業の健康診断結果、のようなもの。業績、財政状態を確認できる書類です。
1ページ目は「サマリー情報」が掲載されています。
コンパクトにまとまった情報です。年1回の決算短信も、四半期決算短信でもサマリー情報がまず出ます。
ここで最新の企業業績をチェック。
経営成績、財政状況、配当の状況、今後の業績予想などの情報がまとまっている。

経営成績の概況

トップのサマリー情報から進むと・・・。
「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュ・フロー計算書」記載が続きます。
この中から「貸借対照表(BS)」「損益計算書(PL)」について触れていきたいと思います。
貸借対照表 (バランスシートB/S)
会社の資産と負債の詳細を可視化したものです。
この前に大事な知識が「簿記」
簿記はこの会社の資産や負債の詳細を記録していくルールのことです。
資産・負債・純資産・収益・費用の5つの要素にわけて仕分けしていきます。
貸借対照表は「資産」「負債」「純資産」の状況を記録している書類です。
・「資産」は企業が持っている財産のこと。
現預金、売掛金や所有している土地や建物、機器を全て「資産」として表記します。
ここで簿記をやっている方は、「減価償却の処理が面倒・・・」と思ったり・・・。
・「負債」は借入金、未払金など今後企業が支払わないといけない債務の記録です。
・「純資産」は資産ー負債で残ったものが純資産として表記します。株主資本や非支配株主持分などが当てはまります。
投資に活用していく際にチェックするポイントは「純資産」だと思います。多いのか、少ないのかで判断材料にしていきましょう。
調達した資金の使い道を記録した「資産」、その経営に必要な資金の調達方法はどうなっているか?を記録したものが「負債・純資産」です。
損益計算書(Profit and Loss Statement(P/L))
企業の一定期間の業績を計算したものが損益計算書です。
「収益」から「費用」を引いて「利益」を計算していきます。
その企業の売上高は「収益」の大事なポイントです。
売上高のほかに表記されているものは・・・
営業外収益として受取利息、受取配当金、営業外費用として支払利息、投資有価証券売却益などの特別収益が記録されています。
投資に活用していく際にチェックするポイントはやはり「当期純利益」だと思います。
これは最終的な企業の利益のこと。
※貸借対照表との関係で言うと、「利益剰余金」に当たります。「純資産」の増加になります。

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